フィリピンと日本の比較(暮らし編)
フィリピン人の平均月収と物価(2017年7月現在)
フィリピン人の平均月収は約4万円〜6万円といったところだ。
《アルバイトの時給》
●ジョリビー(人気のファストフード店)
時給73円、8時間584円
●アパレル、ファッション
時給170円、8時間1360円
●オンライン英会話
時給276円、8時間約2200円
もっと詳しく知りたい方はこちら(PHP=2.3円)
外食は100円〜200円ほどで、もし一食に500円も利用するのであればかなり贅沢をしているだろう。基本的に成人しても家族で暮らしていることが多く、普通に働いている人はあまりお金には苦労していないように思える。
フィリピンの気温、気候
フィリピンは年中暑いので日本の夏服があればOK。年平均気温は26~27℃。6~11月が雨期、12~5月が乾期と一応分かれているが、地域によってかなり差がある。ただし、バスや屋内はエアコンの設定温度が基本的に16℃とかなり寒い。必ず羽織るものが必要だ。長距離バスの移動になると現地人も羽織るものを必ず持参する。ちなみになぜエアコンの温度を適温に設定しないのかをフィリピンの友人に尋ねると不思議な顔をされた。『屋内はジャケットを羽織る』これがフィリピンの常識なのだ。
ユニクロは高級品!?
Tシャツは古着なら20円〜、新品でも200円程度から揃えることができる。靴はサンダルなら100円、中国のナイキやアディダスの模造品ならば700円〜購入できる。一般的な日本人の感覚ではユニクロは安くて高品質な印象だろうが、フィリピン人にしてみれば高くて高品質だ。現地のマーケットに行けば200円で買える服を1000円〜3000円もするユニクロで買おうとはなかなか思えない。彼らにとってユニクロやその他ブランド品は手の届きにくい代物だ。
ご飯がないと何も食べれない!?
マクドにもご飯
KFC ケンタッキーにもご飯
フィリピン人はライスを本当によく食べる。ちなみにフィリピンの友人に『日本のマクドナルドとKFCにはご飯はないよ』と伝えたら口を開けて驚愕していた。そしてなぜか彼らは1日に5回食べる。朝、昼、昼、夕、夜、とにかく1日中食べている。朝の挨拶は『おはよう!もう朝ご飯食べた?』だ。ちなみに僕は朝ごはんは食べない派だ。それを伝えると心底心配してくれる。フィリピンではストリートフードが数多く並んでおり、どこでもお腹を満たすことができることは魅力の一つだろう。
番外編
もしあなたがフィリピンに行くならば必ず出くわすのが、ストリートチルドレンだ。彼らは、私たちを見た途端に近づいてきてお金をくれるように頼むだろう。それは私たちからすれば極々小さい額だ。50円、100円、200円。少額のお金をあげることで人を助けることができるのであれば少しは役に立ちたい、多くの日本人であればこのように感じるかもしれない。僕もそのうちの一人だ。実は3人の子供たちに100円ずつ渡したことがある。しかし、これを見た友人は僕を注意した。彼らの中には、物乞いを商売にしている子もいる、そしてその子たちはヤクザのグループに属していて、渡したお金は麻薬や銃の購入など犯罪に使われるそうだ。だからもしあげるならば、食事にしなさいと注意された。
ということで、フィリピンにはどこのお店でも『パックプリーズ!』と言えば無料で容器をもらい残った食事は持ち帰ることができる。彼らはストリートチルドレンにおすそ分けするかそのまま家に持ち帰って家族に分ける。このような助け合いの精神が貧しくても餓死する人が少ない国を作りあげているのではないだろうか。